
小学生日記 (角川文庫)
hanae*
何かで重松清が触れていた本でして、なんとなく気になっていて手に取りました。
ハナエちゃん、小学校4年生から6年生までの、日記のようなエッセイ。
作文と言ったほうがいいかも。
びっくり。
小学生でこんなに文章が操れるなんて。
私、今32歳。
文章書くの大好き。書くことがないとちょっとダメになっちゃうくらい。
けれどそれでも日本語に、言葉に振り回されているというのに。。。
こういうの才能っていうんだろうか。
家族の背景や生い立ちがちょっと特殊で、家族のキャラもとてもとても魅力的で。
でもそれをちゃんと表現できて伝わるように描いている。すごいなあ。
ハナエは色々なことをちゃんと考える。人とのかかわりの中で考える。
フリーマーケット好きの母親、とか。
おばあちゃんとおじいちゃんの暮らしぶり、とか。
兄と自分のかかわりとか。
そうやって考えて文章にしている。
あっという間に読み終わってしまいました。
すごく等身大で、そして等身大でまっすぐに作文を書くことってとても難しいと思うのだけれど、まっすぐに書いている作文。
お勧めです。それとなく追いかける作家さんの1人になりそうです。
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