本の記録
読書感想文。
admin


http://jugem.jp/
http://biancca.net/
せんせい。
11月 03日 * 09:49 * 重松 清 *
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --

先生を題材にした短篇集。
そのうち1つは別の文庫で読んだことがありましたが、いやあ……。
これから担任と話しに行くっていうタイミングでこの本か、と。

収録作のなかに「にんじん」という短編があります。
この作品は先生が生徒をいじめる話なんですけれども。
私は小学校の5,6年の担任に嫌われていたんですよね。
先生としての義務は果たしてた。でも先生は私のことを嫌っていた。
さらに6年生の頃はいじめられていた記憶しかないわけで、
重松清が幾度となく題材に取り上げている「いじめ」と「先生」と「学校」というテーマは、
もうだいぶおとなになった私の胸にも相変わらず突き刺さる。

おとなになった私は、にんじんの気持ちも、先生の気持ちもわかる。
自分の子どもがやられたら許さない、でも先生は許しますよ。
この気持もとってもよくわかる。


学校については、ひと通りの嫌な思いをしてきています。
同じだけ楽しい思いもしています。
でも、やっぱり私にとっての学校は、窮屈な場所でしかなかった。
そしてその窮屈な場所で学んだことはとっても多かった。

いいこともわるいことも、人の中で生きていくことを学ぶ場所が学校なんだと思う。

学校にいい思い出のないひとや、家族のことで取りきれない傷を持っている人は、
きっと重松清の小説を読むと少し救われた気持ちになると思うので、おすすめです。

いい先生ばかりじゃない。
そして先生だって歳を経るごとに成長する。
どう成長するかはわからないけれど、私のことを嫌っていたあの頃の担任の先生も、
私がどうしても生理的に受け入れられなかったあの先生も、
今どうなっているのかなぁ。と思うことはあるのです。


生徒の自分が親の自分になって7年。
気がかりなことはたくさんあって、特に心配なこともいくつかあって、
「ああ、親なんだなぁ私」って苦い思いで噛み締めることも多い最近ですが
親の気持を子どもに届けるのは、本当に簡単で難しいことなのかもしれません。

JUGEMテーマ:読書


-
new | top | old