本の記録
読書感想文。
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草祭
11月 03日 * 22:09 * 恒川 光太郎 *
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もう、いい。すごくいい。
美奥という、ちょっと不思議な日本のどこかにある町を舞台にした、連作短編集(になるのかな)。
鬼がいたり、よくわからないけれど人の領域じゃないものがあったり、
当番制の守り神がいたりするのだけれど、
この方の小説は、「ちょっとそこの路地を入ってみたら異界だった」
という、日常と隣り合わせの不思議な感じがあって、これはなんだかとても日本的だなぁと思うのです。
ハリーポッターも、ダイアゴン横丁に行くには決まった場所を杖で叩かなければいけなかったり、
9と3/4番線だって壁に激突しなければいけなかったりして、
私たちが普段目にしている日常のすぐとなりにある風はある。
けれどしっかり境目があるよね。「このレンガを叩く」とかさ。

恒川光太郎の異界への入り口は、なんだかはっきりしていない。
しかも、そこは神の領域だったりするのだなぁ。
八百万の神様が大暴れしている領域、みたいな。

日本の神様ってこわい。
いいこととかわるいことって私たちが思っている基準は、所詮人間のつくりあげた基準であって、
そんなものは人以外のナニモノにも通じない。
根本から違う法則で動いている世界ってやっぱりこわいし、ぞくぞくするし、わくわくする。
この季節に読むにはこれ以上ないくらいハマる本でございます。

短編だし。薄いし。読みやすいし。

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