本の記録
読書感想文。
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桜大の不思議の森
11月 22日 * 20:50 * 香月 日輪 *
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神様や不思議がいっぱい、自然いっぱいの村で暮らす桜大とその周囲の人達のお話。
相変わらず出てくる食べ物が美味しそうである。食べたい。
その時期のものを山や森から採ってきては戴くという暮らしは素敵だなあと思うものの、
生まれも育ちも東京の自分からは現実味がなさすぎる世界でもある。

東京は怖いところだ冷たいところだと言われがちですが、
生まれてから見事に土着している私の東京愛は結構なものです。
生まれ故郷を愛する気持ちは、桜大君と通じるところがあるのだよなあ。

彼の暮らす世界には妖怪も幽霊も神様も精霊もいるわけで。
そういうものを、どの子どもたちも当たり前に見て育っている。

そういうものは特別なものではないと私は思っています。

私達の暮らす日常の中に当たり前にあるもの。
その延長にあるもので、当たり前のもの。
お化けだ妖怪だ悪霊だ神様だと区切るべきものではないもの。

しかし、人々が暮らす畑や家には彼らは降りてこないわけで、
人も森や山にはむやみに入らないわけで。
延長線上にありながら、お互いの領域は侵さずに共存している感じ。

この感じは、梨木香歩のからくりからくさを読んだ時に感じたものにすごく似ている。
ちなみに梨木香歩の描く世界はそういうものが多い気がする。

見えないから特別なんじゃないということ。
香月日輪は、すべての作品からそんなことを伝えているような気がしていて、
この作品は、その要素が色濃く出ているなあと思ったのでした。

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