本の記録
読書感想文。
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好き好き大好き超愛してる
12月 26日 * 01:27 * 舞城 王太郎 *
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舞城王太郎、2冊目。
この人の小説、文体に癖があってダメな人は猛烈にダメだと思う、のだけれど私は好きです。
この間観たエヴァQと同時上映した巨神兵の台詞書いたのだよね。エンドロールに舞城王太郎の文字を見つけて「おお」と思ってしまいました。

普通小説で使わないような言葉遣いがたくさん出てくるのだけれど、それゆえに主人公の気持ちが読み手にむき出しのままぶつかってくる。痛い。

最愛の恋人を亡くしてしまった作家のそれからのお話。
あまりに存在が大きくて、あまりに忘れられなくて、そのせいで先に進めない事に彼は葛藤していないように見える。
ずっと愛してるよだとか、君だけを愛するよだとか、そういう言葉を死にかけている超愛してる人に向かって言うことの意味。破られることのわかっている誓い。けれどその誓いはその瞬間に於いては大正解なのだということ。

冒頭で語られる「愛は祈りだ」から始まる一連の主人公の愛についてのお話は、その後のいくつかのお話とがっつり絡んで彼の祈りを描き出す。
ものすごく切なくて痛いのだけれど、まったく後ろ向きな感じがしない。
ああ、この人はとってもいい恋愛をしたのだなあと思えるそんな小説。

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