本の記録
読書感想文。
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背の眼
12月 26日 * 01:37 * 道尾 秀介 *
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遠い昔に文庫本を買った小説なのですが、ひどい乱調本で交換する機会も逃しそのままになっていたものの再読。Kindleにて。
あの時に読んでおけばよかった……と思いました。心霊探求家で大学時代の同級生の真備と作家の道尾君シリーズの一番最初の物語。
登場人物のキャラクターがよいのです。キレッキレの真備とどっか抜けている道尾のコンビも素晴らしい。

ホラーミステリーになるのかな、、、物語は非常に日本のホラーらしい暗くてやりきれないお話でこれもよい。
舞城王太郎の「好き好き〜」にも通じる、超愛してる人を失ってしまった人のその後のありようが、この小説の中にはたくさん出てきます。

最後に駅員のおじいちゃんが言う「幽霊っていると思うかい?」という投げかけがとっても心を打ちました。
幽霊だろうがなんだろうがいい。愛する人にもう一度会いたいと思ってしまうのは、それは良くないことなのかもしれないけれどガチガチの本心だ。

その気持は、死別だって離別だって同じなのだとは思うのだけれど。
生きてたって死んでたって、もう二度と会えないならきっと同じ事だと思うこともあります。
と、これはこの小説の本題からそれる。

暗くて切なくてどろっとしたお話だけれど、とてもよい小説でございました。

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