本の記録
読書感想文。
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東の海神西の滄海
12月 28日 * 18:01 * 小野 不由美 *
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十二国記の再販シリーズもこれで3作目……かな?
なぜか私はこれがずっと2作目だと思っていたのですが。
1作目のラストに出てきた延王の即位間もない(といっても20年経っているわけですが)のお話。

斡由という悪役のキャラクターがやっぱり素敵に光っている。
物語が進むにつれ、この人の化けの皮の剥がれる感じは読んでいてぞくぞくします。
その斡由にやすやすと騙されかける延麒六太の、心のなかにあるどうしようもない王というものに対する不信感とか。

平和であることはよいことで、国が富むこともよいことで。
戦争や争いはできる限り避けたいと思っている。けれど、戦わなければ現状が変えられないという事態だってあるのですよね。
自分たちの生活や大切な人を守るために戦う。命をかけるということ。
なんだか今の日本もこういうことについて考えねばならないのかなあ。と薄ぼんやり考えたりしています。
きな臭いお話は本当に嫌ですが、嫌だからといって目隠ししたまま逃げ続けることだけはしたくないですね。

本当に、大きなことが動くときに私達個人のちからなんてどうしようもなく小さくて些細で、大きな大きな流れにはどうやったって逆らえないという気分を、特に震災の後くらいからつよくつよく感じるわけです。
しかしだからといって何もしないでいるわけにも行かない。
逃げている間に取り返しのつかないことになってしまったら、後悔してもしきれないのだから。


と、本筋とはだいぶずれましたが……。
延王尚隆の王様っぷりはいつ読んでもかっこよいのです。
この人の活躍っぷりもこの小説の読みどころ。
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