本の記録
読書感想文。
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世界は密室でできている。
01月 12日 * 23:46 * 舞城 王太郎 *
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私に舞城王太郎を薦めた人は、薦めるときにちょっとだけ躊躇しました。
その時におすすめされたのは「煙か土か食い物」。
躊躇した気持ちはすごくよくわかる。

私は大好きです。今回、芥川賞にノミネートされていますがさて、、、。受賞は難しいんだろうなあ。
面白いのに。素敵なのに。

この小説、密室のトリックを解いていくサスペンス…ではありません。
いや、解くんだけど。密室いっぱい出てくるし、人もいっぱい死ぬのだけれど。
青春小説です。

作中に出てくる密室殺人は、どれもこれもめちゃくちゃ。状況の説明のよくわからないところは、イラストでの図解があったりする。アメコミ風のイラストもキリのいいところでバシバシ挿入されます。
私は状況説明文が非常に苦手で、読み込むのが難しいので非常に助かりました(笑)

出てくる人みんな変人。みんないびつ。
けれど優しさに満ちあふれている。男の子らしい優しさでいっぱいなのである。
彼の小説に出てくる主人公はみんなそうなのだ。なんかもう、精一杯でまっすぐだったりするのだ。
主人公の身も蓋もないような独白が、たまらないのです。

主人公も可愛いけれど、ルンババの可愛らしさにやられっぱなしでした。
ラストの清々しさと微笑ましさもよかった。

さくっと読める素敵な小説なので、色々な作法を気にしない方はぜひ。

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