本の記録
読書感想文。
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球体の蛇
03月 13日 * 01:29 * 道尾 秀介 *
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道尾 秀介
角川書店(角川グループパブリッシング)

スノードームの出口も入り口もない球体の中の雪だるま。
交わることのない球体の中と外。
象を呑んだうわばみ。

人の心は皆そんなようなもので、誰かの心のなかを開いて見ることは出来ない。
起きてしまった出来事の真相は、もう誰にもわからない。

道尾秀介の重たい方の小説です。
なかなか読んでいてもずっしりとした重さがつきまとう。
だがそれがいい。

スノードームの雪だるまのように、象を呑んだうわばみは決して再び象を吐き出すことはないように、
皆がそれぞれに決して外には漏らせない思いや気持ちを抱えている。
それはもう、他の誰にもどうしようも出来ない。

疑い出したらキリがない人の心の中は、だからこそ信じるしかないんだろうなあと思いました。

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