本の記録
読書感想文。
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シャドウ
04月 09日 * 08:09 * 道尾 秀介 *
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道尾秀介らしい小説。
主人公の鳳介と一緒に読者はずーんずーんと重たくなっていくのだけれど、
最後にひっくり返される。
最悪じゃあないけど、ハッピーエンドでもない。
やっぱりちょっとどんよりする、そんな感じも道尾秀介っぽい。


蓋を開けてみたら「えええええ?そういうこと?」ってなる。
あと、鳳介のお父さんが切なすぎる。

本当はさほど複雑な話ではないのだけれど、皆が皆口を閉ざすことによって物語が複雑になっていく。
どんでん返し的な物語の構成よりも、登場人物の心の動きがずーんとこちらの心にのしかかる。
軽い作品もきらいじゃないけれど、道尾秀介はこういう小説のほうが好きかも。

消えないし、ずっとあとまで影響する傷がつく事やそれを抱えて生きていかざるを得ない事はたくさんあって、
道尾秀介の小説の登場人物は、そういうものをずばーんと描いている気がする。
痛い思いをすることや、とんでもなく苦しむことは嬉しいことではないけれど、
それが後にもたらす事や物は悪いことばっかりじゃない。
それはその人のその後の生きようにかかっている。

面白くてさくっと読んでしまいました。


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